普賢菩薩
普賢菩薩
「普賢菩薩とは、普はこれ遍一切処の義、賢はこれ最妙善の義」(『大日経疏』)
普賢菩薩が描かれている『観普賢菩薩行法経』のなかでは、懴悔(さんげ)の功徳が説かれ、「一切の業障海は、皆妄想より生ず。若し懺悔せんと欲せば、端坐して実相を念ぜよ(過ちはみな、ありもしないことにとらわれ自分を見失うことから生じる。もし懴悔しようと思うならば、静かに坐って真実を思うように)。」
と記されています。
文殊菩薩
文殊師利菩薩
文殊師利菩薩(もんじゅしゅりぼさつ)、略称で文殊菩薩と呼び、右手に利剣、左手に経典を持っています。
「文殊師利」はサンスクリット語のマンジュシュリーの音写で、マンジュは「やわらかな」、シュリーは「めでたい、幸せ」という意味を表し、物事を観る智慧をあらわしています。
禅宗では、「聖僧」として剃髪し坐禅の姿で坐禅堂に安置されることもあります。
地蔵菩薩 天保の飢饉供養
地蔵菩薩
天保4年(1833年)にはじまり、天保6年(1835年)~天保8年にかけて最大化した大飢饉である「天保の飢饉」の供養ため、嘉永2年(1849年)己酉10月吉辰、天保8年の13回忌に建立されました。
「地蔵」とは、サンスクリット語でクシティガルバ、クシティは大地、ガルバは胎内、包蔵する意味を表し、生命を育む大地のように人々を包み、救う菩薩であるとされます。
台座銘
「天保申酉凶歳飢渇亡者及三界萬霊」
「自他檀中各々先祖代々有縁無縁法界精霊回向 江巖廿一世魯山老衲発願而建之維時嘉永二己酉年十月吉辰」
「石工 辻本七郎兵衛」